【GooWORLD】20代でも乗りこなせるスタイリッシュセダン

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クルマ乗り替え相談室

20代でも乗りこなせるスタイリッシュセダン

今日も悩みを抱えたヒトたちが訪れてきます
ここは「どのクルマがいいのかわからない」
「クルマ選びで失敗したくない」という迷える
子羊のために自動車ジャーナリストが
クルマ選びのお手伝いをする相談室
さて、今月の相談者はどんなヒトでしょう……

婚約者ができ、もっと「大人っぽい」クルマに乗り替えたいです
アルファ156が発売当時から好きなので、検討中ですが……
ほかにお薦めの格好のいいセダンはあるでしょうか？

今月の相談者

中野康孝（28歳）　横須賀在住／会社員
現在所有しているクルマ　2000年モデル・プジョー 206XT

乗り替え予算

200万～250万円

希望ボディタイプ

セダン

■今月の講師

藤島知子

「藤トモ」の愛称で自動車雑誌各誌で活躍する期待の女性ジャーナリスト。もともとが大のクルマ好きで、スーパー耐久のレースクイーンを経験後、レーサーデビューを果たす。現在もさまざまなレースに積極的に参戦中！

やや人気が薄い
セダンはおトク!?

　ご結婚となれば、独身時代とは立場も環境も変化するもの……。これから人生の節目を迎える一人前の男性として、ご自身のスタイルに合った素敵な1台に出会っていただきたいものです。
　ところで中野さんの希望図によれば、セダンとはいえ無難な線には落ち着きたくないご様子ですね。そこで、今回の条件に合う大人のセダンとして、「ボルボS60」と「先代のアウディ A4」をご紹介していきたいと思います。
　ボルボといえばやはりワゴンのイメージが先行しますが、S60は控えめながら強烈なインパクトをあたえるセダンモデル。その存在感の理由のひとつは、4枚のドアをもちながら、クーペのように流麗なプロポーションを実現した点にあるといえます。セダンの多くは、後席のドアによって外観デザインが犠牲になりがちなのですが、S60はどの角度から眺めてみても美しいうえに独創性に満ちあふれています。
　また、「大人＝クオリティの高さ」で勝負するなら、アウディA4がお勧め。A4は小柄なセダンでありながら、上級クラスのA6並みの風格をもち合わせています。グリル周りに施されたクロームメッキは端正な顔立ちを際立たせ、各部の組み上げ精度の高さが、折り目正しいスーツを着こなすような清潔感と大人の色気を演出しています。中古車市場の狙い目は、2001年に発売された2代目モデル。本革シートを備えた上級仕様が予算内で楽に収まる点をみると、お値打ち感も高そうです。
　ここで注目しておきたいのは、どちらもセダンということで、とくにS60は稀少車の部類に入るということ。また、セダンはワゴンタイプなどに比べて中古車は価格的なメリットもあります。発売当初は手が届きにくかったS60も、6年経った現在は200万円を切るところまできているのです。こうしてお財布に余裕が生まれたところで、新婚生活に彩りを添える楽しみに投資してみるのも、ひとつの手ではないでしょうか。

20代でも乗りこなせるスタイリッシュセダン

'03 VOLVO S60

見た目と実力を兼ね備え
リーズナブルでもある

　2001年に初登場したボルボのミドル・スポーツ・サルーンS60。テールランプに向けて力強く張り出したショルダーラインと流れるようなルーフラインが強烈なオーラを放ち、空力的にも優れた効果を発揮します。エンジンはすべて直5DOHCで、2.3LハイプレッシャーターボのT-5、ロープレッシャーターボの2.4T、NAの2.4の3つのユニットで構成され、AWDやベースグレード、Rなどが追加で発売されています。前期型なら3～4万km程度の低走行で状態のいい個体が200万円以内に収まりそう。また、昨年秋にフェイスリフトしたMCモデルが発売されましたが、まだまだ現役としての恩恵に預かれそうです。いまが買い時のクルマといえるでしょう。

Point1

マイルドな乗り味

　スポーツカー並みのワイドトレッドとロングホイールベースをもつS60は、安定感のある走りをみせてくれます。ゆったり構えてドライブしたくなるタイプなので、家族を思いやるやさしい運転をしたい方にはお勧めです。

Point2

なかなか通な選択

　お洒落でネームバリューもあるセダンがほしいなら、出モノが多いBMW3や5シリーズ、メルセデスのCクラスが王道の選択肢でしょう。でも、美しいデザインと個性を両立させるセダンとなればS60は貴重な存在といえます。

Point3

理にかなったデザイン

　S60がセダンながらもクーペのように美しい理由は、「キャブ・フォワード」の思想が取り入れられた点にある。キャビンを前寄りにレイアウトすることで、大人5人が乗れる居住性と美しいプロポーションを両立させています。

■2003年モデル・ボルボ S60 2.4（5AT）
●全長×全幅×全高：4575×1815×1430mm　●車両重量：1490kg　●エンジン形式：直5DOHC　●総排気量：2434cc　●最高出力：170ps／6000rpm　●最大トルク：22.9kgm／4500rpm　●サスペンション前・後：ストラット・マルチリンク　●タイヤ前後：195／65R15

中古車平均価格

220万円

03年モデル・S60 2.4

'03 AUDI A4

全身レベルアップで
大きく快適になった

　1995年に登場したアウディのミディアムセダン、アウディA4。2001年にひとまわり大きくなって登場した2代目モデルは、エクステリアの造形がグッとたくましくなると同時に、安全装備や車内の居住性が向上して、洗練されたセダンに生まれ変わっています。グレード構成は、直4モデルには伸びのいい加速フィールが楽しめる1.8Lターボを搭載した1.8Tクワトロ、NAで2Lの2.0。V6には2.4Lの2.4、3Lの3.0クワトロとなります。モデルによってはスポーティな装備のSラインやラグジュアリー仕様のSEが展開され、FFにはCVT、1.8Tクワトロと3.0クワトロはMT感覚で操作できるティプトロニック式ATの組み合わせとなっています。

Point1

仕上げの高さが生む質感

　A4が洗練された印象に映るのは、複雑な面遣いで描かれたデザインの美しさと、目に触れるひとつひとつのパーツが丁寧に仕上げられている点にあります。こうしたきめ細やかな作業の積み重ねが上質感に結びつくのです。

Point2

信頼感をあたえる装備

　全車にデュアル、サイド、ヘッドエアバックやブレーキアシスト、ESP、プリテンショナー&フォースリミッター付きシートベルト、盗難防止装置を標準設定するなど、安全面へ取り組むその姿勢も頼もしさの理由といえます。

Point3

選択肢の多さは魅力

　2代目A4は、4タイプのエンジンにFFとクワトロが組み合わされる。さらにSEやSラインなど装備が異なるグレードが存在し、スポーティなターボから上質な走りが得られるジェントル仕様に至るまで選択肢が豊富。

■2003年・アウディA4 1.8Tクワトロ（5AT）
●全長×全幅×全高：4555×1765×1410mm　●車両重量：1620kg　●エンジン形式：直4DOHCターボ　●総排気量：1780cc　●最高出力：170ps／5900rpm　●最大トルク：22.9kgm／1950～5000rpm　●サスペンション前・後：4リンク・トラペゾイダル　●タイヤ前後：205／55R16

中古車平均価格

240万円

03年モデル・1.8T クワトロ

ブランドページ

もっとボルボについて知りたい方はVOLVOページへ！！

もっとアウディについて知りたい方はAUDIページへ！！

バックナンバー

・家族4人がゆったり快適なSUVとミニバン

・硬派なスポーツ性を求めるなら911を

・20代でも乗りこなせるスタイリッシュセダン

・家族ドライブとスポーティ走行を両立できる1台

・新車時、高嶺の花だった超高級車

・等身大の欧州製オープン2シーター

・少し気取って乗れるSUV

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