日本でも話題をまいた1007に始まり、4007(欧州などで売られる三菱アウトランダーのOEM車)、5008(日本未導入)、3008と繋がるプジョーの4桁ネーミング系列には、ほかにない思想や造形を特徴とする個性派が揃う。
3008のベースとなるのは、欧州Cセグメントの主役の1台である308だが、ハッチバック比で全長を75mm(主にリヤオーバーハング)、全幅を15mm、全高を120mm拡大して大径タイヤを履かせることで、SUVとモノスペースの特徴を併せ持つクロスオーバーに仕立てている。
でっかいグリルと、新解釈のつり目ヘッドライトで構成されるフロントマスクが物語るように、デザインはとにかく個性的で、クラスとサイズを超えた存在感を表現している。
全長は308SWと比べればむしろ短めで、高めのアイポイントと大きなウインドウガラスが広い視界を約束するから、ルックスからイメージするより日常の取りまわし性は優秀だ。「ただのハッチバックじゃつまらない」という多くのユーザーを取り込み、フランスを中心とする欧州市場で3008が好調なのは、日常と非日常の独自のバランス感覚がウケているからだろう。
日本に導入されるのは、トルクフルな1.6L直噴ターボと6速ATを組み合わせたモデル。駆動方式はFFで、プレミアムとグリフのふたつのグレードが設定されている。
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