「これまで何度も、お金を洗って帰るんですけれど、すぐに使ってしまうんですよ……」という、ゆかさん。今回洗ったお金はお守りのごとく財布にキープしておくつもりだとか。
境内の洞窟にある泉の水でお金を洗うと、お金持ちになると言われているのが、銭洗弁財天宇賀福神社(ぜにあらいべんざいてんうがふくじんじゃ)……通称、銭洗弁財天、または単に銭洗弁天として親しまれる。
この銭洗弁財天、やや奥まった場所に位置するにもかかわらず、向かう途中すでに多くの参拝客を見かける。車窓からその光景を眺め「やっぱり、世の中のみんな、お金がほしいんですね……」とポツリと語るゆかさん。そんな彼女の横で、スタッフはこのときのために用意してきた「ピン札」を素早く出し、スタンバイし始める。
入り口が洞窟になっている銭洗弁財天に到着すると、一同やや緊張した面持ちで洞窟のようなトンネル、そして鳥居をくぐっていく。
境内の中にはやはり多くの参拝客がいる。ザルを片手にお金を洗っている。だれもがまじめな眼差しで一心不乱にマネーウォッシュ!「今までこんな真剣に参拝したことはないだろうな……」というスタッフ一同。しかし、ひとたびザルを手にすると、夢と妄想が広がり、ニヤニヤ顔でお金を洗い始めた。
洗ったお金については「財布にしまっておいた方がいい」とか「大切な人に渡した方がいい」、「寄付したほうがいい」……などなど、さまざまな説がある。帰りの途中、ゆかさんが「洗ったお金をお賽銭(さいせん)にすれば、ご利益ありそうですよね!」とつぶやいた。どうやら、ここにまた都市伝説がひとつ生まれたようだ。