ランボルギーニ、かつて日本中の子供達がスーパーカーブームに沸き返り、消しゴムを集めていた時代、その代表格といえば、ランボルギーニの「カウンタック」であった。
時は21世紀の現在まで流れ、ハイブリッド車に代表されるエコカーが老若男女問わず人気である世の中。スーパーカーブームの頃、少年たちが「憧れ」のスーパーカーの馬力を語り合ったように、「現実」がちゃんと見える大人達がハイブリッド車の燃費を語り合う。
では、スーパーカーはもう世の中に不要の代物か?否、人々は「現実」を語りつつも「憧れ」を忘れることなどできない。そして今、カウンタックの系譜は、そのスーパーカー然とした姿・形を残したまま、エコを大きなテーマの「愛知万博」が行われた街、長久手町を走る。自然を多く残し、リニモが走り、名古屋市のベッドタウンである長久手を、ムルシエラゴとガヤルド、2台のランボルギーニが走る。颯爽と走る。
「憧れ」があるから、たとえそれがいかに世知辛かろうとも、「現実」を生きることができる。一見、「対立」に思える両者、じつは「両立」していることをランボルギーニと長久手町に教わる。エコが大切な時代だからこそ、長久手町を颯爽と走るランボルギーニが、スーパーカーの今在る意味を教えてくれるのだ。
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