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    新車ではなく、一般的な中古車とも異なるユニークな中古車、それが「登録済未使用車」。その名前がちょっとばかり親しみにくいのには、じつは理由がある。というのが、一般消費者が誤解を受けることなく、正しく内容を理解して購入できる必要があるためだ。かつて登録済未使用車にまつわるルールが現在のように整備されていない時代があり、それによってトラブルが発生したという経緯があったのである。では、登録済未使用車とはどのようなクルマなのだろうか。重要なポイントは3つ。まず、登録済未使用車は中古車であること。これは、『登録済』の言葉どおりナンバーを取得しているため。なお、メーカーによる新車保証は、登録した年月から有効となっていることは覚えておきたい。次に、走行距離が100km未満であること。そして3つ目が一度もユーザー名義で登録されていないこと。また、試乗車や代車として使用されたクルマも登録済未使用車には含まれない。つまり、登録や施設間の移動のため以外には、使われていない中古車のことを示すと覚えておきたい。このような登録済未使用車が生まれる背景としては、輸入車が国外で生産されるという事情がある。ユーザーに対して時間のロスなくクルマを提供するために、メーカーは売れ筋の仕様を見込みで本国メーカーに発注する。だが、場合によってはそれが売れ残ってしまうこともある。その中にはデモカーや代車として使うクルマもあるが、なかには登録だけ済ませてしまい、中古車として販売するクルマが出てきてしまうのだ。
    一般的な認定中古車に比べて、初度登録から時間が経っておらず、さらに走行距離も100km未満と非常に短いのが登録済未使用車の特徴。また、デモカーや代車として使われていたクルマと違い未使用であるため、「他人が使っていたクルマには抵抗がある」というユーザーにもマッチングする。
    2014年にブランドとして初めて国内販売台数6万台を突破したメルセデス・ベンツ。圧倒的なブランド力とその裏づけとなる高い技術力は誰もが認めるところ。新車が多数販売されている状況で、登録済未使用車についても一定数存在するが、当然ながらいつまでも店頭に並んでいるとはかぎらない。
    2014年にフルモデルチェンジが行われたCクラスは、Sクラス譲りの美しいスタイリングと高度な安全技術が自慢。とくに車線や前走車などの情報を元に、ステアリングやアクセル・ブレーキ操作をサポートする「ディストロニックプラス」は未来を感じさせる技術。セダンのほかステーションワゴンもラインアップする。

     
    未来を見据えたシティコミューターとしてデビューしたAクラス。3代目となる現行型ではスポーティでスタイリッシュなフォルムに大変身。登録済未使用車の数は決して多くないが、意識してチェックしていれば出会えるチャンスはある。高品質な認定中古車、そして新車と比べて自分の感覚やライフスタイルにマッチする選択を行いたい。
     

     
    エグゼクティブサルーンの代表格として、つねに世界中のビジネスマンや富裕層から注目を集めているEクラス。2013年に内外装を始め、パワートレインや安全装備など、2000箇所にも及ぶ大改良を行った現行型は、熟成極まった完成度の高さが注目ポイント。登録済未使用車も比較的多い為、積極的にねらいたいもの。
     

     
    【第二回】登録済未使用車の賢い買い方
    【第三回】モデルライフと登録済未使用車の関係
    【第四回】新車でも中古車でもない登録済未使用車
     
     
    走行距離100km未満の使用または運行に供されていない車両。つまり、登録しているため中古車と扱われるが、一般ユーザーはもちろん、ディーラーの試乗車や代車などにも使われていない状態。