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    924、944、968は、3世代にわたって販売された、911に対してよりエントリー的なコンセプトで開発された2+2のFRスポーツ。第1世代となる924は1975年〜88年まで生産されたモデルで、水冷1.8L直4エンジンを搭載。その後、78年にはフラッグシップモデルとして924ターボも追加された。第2世代ともいえる944(1981〜90)は81年に登場。2.5L直4は928が搭載するV8の片バンクをベースにしたもので、デビュー時155馬力を発揮。最終的にはターボモデルで250馬力に到達した。その完成度は高く、FRスポーツの指標として世界中の自動車メーカーに影響を与えたとともに、商業的にも成功作となった。1991年には第3世代に相当する968(1991〜97)が登場。これは、944をベースにしながらもエンジンを始め部品のほとんどを新規開発したモデルで、FRスポーツとしての完成度は非常に高い。また、スタイリングを手がけたのは、かつて924を手がけたハーム・ラガーイ。ラガーイは、その後ボクスターやカイエン、カレラGTなどを手がけたスターデザイナーで、968のスタイリングも魅力的なものに仕上がっている。

     
      1930年代初頭、自動車設計者フェルディナント・ポルシェ博士によって興されたポルシェ事務所は、自動車にまつわる設計やコンサルティングを行う会社としてスタートした。1948年にオリジナルモデル第1号車の356を世に送り出して自動車メーカーとしての道を歩み始めたポルシェは、その後1963年に傑作スポーツカー「911」を発表し、スポーツカーメーカーとしての道を本格的に歩み始めた。それから約50年、ポルシェはスポーツカーメーカーというアイデンティティーを維持しながら、ミッドシップ、SUV、サルーンとそのフィールドを広げている。