【気になる中古車試乗判定】メルセデス・ベンツ SLK 2 / 2ページ

旬のクルマをクローズアップ [2017.03.23 UP]

メルセデス・ベンツ SLK レビュー評価

メルセデス・ベンツ SLK
メルセデス・ベンツ SLK

6時の位置からスタートするメーターなど、各部のディテールにもスポーツカーの文法が取り入れられている。

人気自動車ジャーナリスト(と編集スタッフ)によるメルセデス・ベンツ SLK レビュー評価をまとめます。

※各項目に対して10点満点評価。

自動車ジャーナリスト 竹岡 圭のコメント

自動車ジャーナリスト 竹岡 圭

SLKをスポーツカーとして捉えるユーザーが多いなか、パーソナルな移動手段としてもオススメと提案してくれた竹岡さん。なるほど、目から鱗のアイデアです。

自動車ジャーナリスト 竹岡 圭
●人気TV番組「おぎやはぎの愛車遍歴」の進行役としてもお馴染みの、人気自動車ジャーナリスト。2016-2017 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

ポジショニング 9点

 セダンじゃないメルセデス・ベンツの先駆けになったモデルのひとつですよね。私としては初代のカワイイSLKのイメージが強いのですが、だんだんとスポーティ志向が増してきたのがこの3代目。とはいえボディサイズ的にも、女性が乗るにもちょうどいいし、ライフスタイルにピタリとはまると、ライバルを見つけるのが難しい貴重なクルマかも。

装備 10点

 エアスカーフ、シートヒーター等々、快適装備はテンコ盛りなのに、なんでエアコンがマニュアル!?なんていう違和感もあったりしましたが、あの個性的なウインドウディフレクター然り、必要な装備はぜーんぶ揃っています。ただひとつ、トランクのゲートが重すぎる!(笑)。最近のクルマにはあり得ない重さだったのが、ちょっと衝撃的でした。

走り 8点

 この個体はちょっとエンジンのシャッキリ感がなかったのですが、走行距離の少ない個体が多いらしいので、購入後は高回転域までブンまわしに出掛けた方がよさそう。ボディを含めたいろんなところの緩いヤレ感はちょっと気になりましたが、オープンカーですから許せるレベル。女性がセクレタリーカー的に颯爽と乗ると、かなりカッコイイと思います。

自動車ジャーナリスト 九島 辰也のコメント

自動車ジャーナリスト 九島 辰也

これまで個人的にも数多くのオープンカーを愛車にしてきた九島さん。そんな目から見ても今回のSLKはなかなか魅力的だったとのこと。

自動車ジャーナリスト 九島 辰也
●男性ファッション誌副編集長を経験するなど、ファッションにも造詣が深い自動車ジャーナリスト。プライベートでは、各国のクルマを乗り継ぐ。

ポジショニング 9点

 メルセデスにとってオープンカーは「夢のクルマ」にあたる存在で、SLは言わずもがな、歴代に魅力的なオープンカーを多数登場させてきた。20年前に初代が誕生したSLKにも、その歴史とノウハウがしっかりと継承されていることがわかる。それは、快適さとオープンドライブの高次元での両立だ。メタルトップの元祖というストーリーも魅力的。

装備 9点

 オープン時に首筋を温めてくれるエアスカーフなどオープンカーを知り尽くしているからこそ発想できる装備が充実している。バリオルーフのスイッチがおしゃれなカバーに収納されているのも、遊び心を感じさせてくれる仕掛けだ。屋根を開けていた状態でもエアコンはよく効くし、試乗車にはシートヒーターも装備されていて快適に走ることができた。

走り 8点

 モデルチェンジを重ねるごとにスポーツカーらしさを強調してきたSLKだが、この3代目はとくにルックスがマッチョさを増している。しかし、走らせてみると、街中でゆったりと流しているようなシーンでは快適そのもの。速度を上げたり、コーナーでステアリングを切り込むとスポーティさを見せるが、その二面性がメルセデスらしくて印象的だった。

GooWORLD編集部

1台でクーペとオープンカーの両方を味わえるSLKは、まさに輸入車らしい華やかな存在。中古車なら、こういった夢のあるクルマにも気軽に挑戦できますね。

ポジショニング 10点

 大人が乗ってサマになるオープンカー、しかも2シーターとなると、じつはけっこう選択肢はありません。しかも、普段はクーペスタイルでしれっと乗れるSLKは、「SLではちょっと気後れする・・・」というひとにも自信を持ってオススメできます。王道ブランドのメルセデス製でフル電動のメタルトップ付き、中古車価格も手が届く範囲とまさに買いの1台。

装備 9点

 新車当時は500万円で買えることを強調したベーシックモデルに注目が集まりましたが、じつは装備面では物足りなさがあったのも事実。しかし、実際に中古車市場に多いのは中間グレードで、その部分では安心できそうです。また、AMG製ホイールやエアロパーツを装備するAMGスポーツパッケージ装着車も数多く、こちらも注目の存在となります。

走り 9点

 3種類のエンジンをラインアップしていたSLKですが、中古車市場のほとんどが今回の試乗車と同じ1.8L直4ターボを搭載するSLK200。ターボのおかげで、クルージングからペースを上げての走行まで余裕で対応します。乗り心地も上質感があるので、パッセンジャーを乗せてのドライブもOK。バリオルーフでいつでもオープンが楽しめるのは魅力的です。

メルセデス・ベンツ SLK DETAIL CHECK

メルセデス・ベンツ SLK
メルセデス・ベンツ SLK200 ブルーエフィシェンシー(7速AT)

全長×全幅×全高 4145×1845×1305mm
ホイールベース 2430mm
車両重量 1440kg
エンジン 直4DOHCターボ
総排気量 1795cc
最高出力 184ps/5250rpm
最大トルク 27.5kg m/4600rpm
サスペンション前/後 3リンク/マルチリンク
ブレーキ前/後 Vディスク/ディスク

中古車参考価格帯

215万円〜540万円(2011年〜2016年 ※AMGを除く)

モデル主要変遷(メルセデス・ベンツ SLK)

2011.07 フルモデルチェンジ
2012.05 SLK55 AMGを追加
2013.02 SLK200ブルーエフィシェンシー MTを追加
2013.08 ラインアップ整理
2014.08 SLK200トレンド+、SLK200エクスクルーシブを追加 ←今回の中古車
2015.09 一部改良

※ナンバープレートはハメ込み合成です。

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