【気になる中古車試乗判定】ランドローバー レンジローバー スポーツ 2 / 2ページ

旬のクルマをクローズアップ [2017.06.22 UP]

ランドローバー レンジローバー スポーツ レビュー評価

ランドローバー レンジローバー スポーツ
ランドローバー レンジローバー スポーツ

見やすいデザインの2眼式メーター。中央には液晶モニターが埋め込まれ、各種情報が表示される。試乗車は走行2万km弱でコンディションは新車を思わせるような良好なものだった。

人気自動車ジャーナリスト(と編集スタッフ)によるランドローバー レンジローバー スポーツ レビュー評価をまとめます。

※各項目に対して10点満点評価。

自動車ジャーナリスト 竹岡 圭のコメント

自動車ジャーナリスト 竹岡 圭

最近SUVに興味津々だという竹岡さんは、レンジスポーツの乗り味にうっとり。大型車ではありますが、視界がいいため女性でも運転しやすいとのことでした。

自動車ジャーナリスト 竹岡 圭
●人気TV番組「おぎやはぎの愛車遍歴」の進行役としてもお馴染みの、人気自動車ジャーナリスト。2016-2017 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

ポジショニング 10点

 SUV流行りの昨今ですが、ランドローバーは老舗中の老舗。SUV専門メーカーですし、英国王室御用達。ブランド力で一線を画していると思います。そのなかでもレンジローバー系列として、もう少し気軽に街中でも使える仕様、いわゆるアーバンスタイルとして作ったSUVですから、ただ単に流行りに乗っかっただけのように見えないのもいいんです。

装備 10点

 レンジローバー系列としてその名を冠して作られているモデルですから、しつらえは完璧なレンジローバー仕様。気品が違います。やっぱり風格が違うんですよね。もちろんインテリアだけでなく、機能的にも申し分ナシのトップクオリティ装備。いま流行りの自動運転系こそないものの、SUVとして必要以上の装備を備えていると言っていいでしょう。

走り 10点

 いわゆる真のレンジローバーのコマンドポジションは、私の体格だと少々ポジションが取りにくいんですが、こちらはメインステージのひとつに都会&街中も想定されているせいか、そこまで限定されたポジションになっていないので、運転しやすいんですよね。元々サイズ以上の取りまわしのよさを持っているレンジローバーですから、文句ナシです。

自動車ジャーナリスト 九島 辰也のコメント

自動車ジャーナリスト 九島 辰也

イギリスのランドローバーを訪れ、貴重なクラシックモデルなどその歴史に触れた経験を持つ九島さん。「レンジはレンジというジャンル」とはまさに名言です。

自動車ジャーナリスト 九島 辰也
●長年にわたり男性ファッション誌や一般誌などでも活躍し続ける自動車ジャーナリスト。その知見は広く、プライベートでも、各国のクルマを乗り継ぐ。

ポジショニング 10点

 どんなにほかのブランドが高級SUVを作ったとしても、レンジローバーには40年以上の歴史と確固としたポリシーがあって揺るがない。その軸をしっかりと維持しながら、レンジローバー スポーツという現代のニーズに合わせたモデルを登場させるところにランドローバーの強さとしたたかさがある。レンジに比べ、より都会的なスタイルも魅力的だ。

装備 10点

 シートポジションこそ若干乗用車的な低めなものとなるが、それ以外はいつものレンジローバー流。すなわち、レザーをふんだんに使った上質な空間がドライバーやパッセンジャーを包み込む。さらに、タッチパネル式のナビモニターに周囲を写し出すカメラも接続されているなど、使い勝手にも配慮されている。装備に不満を感じることはまずないだろう。

走り 9点

 今回試乗した3L V6スーパーチャージャーエンジンは、高回転までまわることで十分なパワーを確保していたが、このパッケージングには本来はV8がデフォルトだと思う。ラグジュアリーカーにはそれにふさわしいパワーパックがある。それ以外はフットワークのしなやかさも含めてレンジ流が貫かれている。長年積み重ねられてきたブランドの強みだ。

GooWORLD編集部

輸入車のなかでも、さらに憧れであるレンジローバー。かつては故障の話もありましたが、新車保証の充実や認定中古車の存在により安心感も高まっています。

ポジショニング 10点

 クルマにそれほど詳しくないひとでも知っているブランド力の高さと、現代の流行にマッチする都市型にアレンジされたキャラクターはまさに最強クラス。これまでレンジを乗り継いできたひとだけでなく、新たにレンジワールドに入りたいというユーザーにとっても、親しみやすいでしょう。現行型でありながら、中古車市場でのタマ数もそれなりにあります。

装備 10点

 インテリアはいかにも高級な上質感のある素材で囲まれていて、それだけでテンションが上がります。さらにレンジローバーの伝統であるオフロード性能についても、最新テクノロジーによってしっかりフォロー。坂道でも一定の速度をキープするHDC、エンジンなどを統合制御して最適な走行モードをクルマが選ぶテレイン・レスポンスなど充実です。

走り 10点

 オールアルミ製モノコックボディを採用し、全モデルに標準装備のエアサスペンションは高度な電子制御を採用するなど、そのメカニズムはハイテクそのもの。その結果としてオンロードでは普通の乗用車感覚でコーナリングでも怖さを感じることはありません。運転支援系のアイテムこそ備わっていませんが、運転していて本当に疲れにくいクルマでした。

ランドローバー レンジローバー スポーツ DETAIL CHECK

ランドローバー レンジローバー スポーツ
ランドローバー レンジローバースポーツ HSE(8速AT)

全長×全幅×全高 4855×1985×1800mm
ホイールベース 2920mm
車両重量 2250kg
エンジン V6DOHC+スーパーチャージャー
総排気量 2994cc
最高出力 340ps/6500rpm
最大トルク 45.9kg m/3500rpm
サスペンション前 ダブルウィッシュボーン
サスペンション後 マルチリンク
タイヤ前後 255/55R20

中古車参考価格帯

680万円〜1200万円(2013年〜2016年 ※SVRを除く)

モデル主要変遷(ランドローバー レンジローバー スポーツ)

2013.11 フルモデルチェンジ ←今回の中古車
2015.10 「HST」、「SVR」を追加
2016.12 「SE」およびディーゼルモデルを追加

※ナンバープレートはハメ込み合成です。

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