第2回目 インテリジェントドライブのススメ 2 / 2ページ

GooWORLD特集記事 [2017.05.25 UP]

トップモデルを輝かせる洗練を極めるBMWのPHV
BMW 740e iPerformance

BMW 740e iPerformance
ビー・エム・ダブリュー 740e iパフォーマンス

BMW 740e iPerformance

PHVは7シリーズのなかでもっとも安い1192万円というプライスが付けられていることも大いに評価したい。

BMW 740e iPerformance

プレミアムブランドのフラッグシップモデルらしく、居住性や快適性は非の打ちどころがない。PHVは、エンジンと電気モーターの切り替わりがわからないほど滑らかで、極上のフィーリングだ。

BMW 740e iPerformance

ドライビングコンシャスなインパネはさすがBMW。15.6km/L(JC08モード)という燃費は、このクラスとしては秀逸だ。パワーユニットだけでなく、トランスミッションや空力ボディなどの賜物でもある。

Check
新たな「高級感」を生み出すPHV
BMW 740e iPerformance

 モーターは8速ATの内部に組み込まれるタイプでコンパクト。システム合計で、最高出力326馬力、最大トルク51.0kg mの力強さを誇る。EV走行で、最高時速140km、最大航続距離42kmをこなす。リチウムイオン電池は燃料タンクの下に収められ、こちらもコンパクト。ラグジュアリーモデルにとって大切な室内スペースが犠牲にならないよう配慮されているのだ。

BMW 740e iPerformance(8速AT)

全長×全幅×全高 5110×1900×1480mm
ホイールベース 3070mm
エンジン 直4DOHC+モーター
総排気量 1998cc
エンジン最高出力 258ps/5000rpm
エンジン最大トルク 40.8kg m/1550-4400rpm
モーター最高出力 113ps
モーター最大トルク 25.5kg m
サスペンション前 ダブルウィッシュボーン
サスペンション後 インテグラルアーム
ブレーキ前後 Vディスク
タイヤサイズ前後 245/50R18
新車価格 1192万円〜1263万円(740e iPerformanceのみ)

スポーティさを重視する欧州ブランドのPHV

 PHVは30〜60km程度のEV走行を可能にするため、スタンダードなハイブリッドカーに比べるとバッテリーが大容量でコストもかかる。そこで欧州のPHVは、燃費性能以外の魅力を磨くことにも熱心だ。

 GLC350e 4MATICスポーツは最大トルク34.7kg mの高性能なモーターを搭載。EV走行でも時速100km上限の日本の道路事情のなかでは不満のない走りをみせるばかりか、2L直噴ターボ・エンジンと合わせてフルパワーを発揮させると、環境対応車とは思えない胸のすくような加速を見せつける。

 EVモードにしていても、強い加速を求めればエンジンが始動するが、その境目がアクセルペダルの反力でわかるのがおもしろい。これ以上踏みこむとエンジンがかかるというポイントで反力が増すのだ。バッテリーが減ってくるとそのポイントも徐々に手前になってくる。それ以上に価値を感じるのが、振動・騒音が減少したことでメルセデスらしい快適性が大いに増していることだ。

 BMW740e iPerformanceではさらに高級感が際立つことになる。車両自体が高品質なため、エンジンの存在感がないほどに静か。BMWならもっとスポーティであってほしいという思いもあり、以前の6気筒系ハイブリッドが懐かしくも思うが、フラッグシップの7シリーズという性格には合う。

 パサートはGTEというネーミングを使用しているだけあって、スポーティさが売り。エンジンは1.4L直噴ターボだが、モーターが加わるとこんなに加速が強くなるのか!ということが実感しやすいパワートレーンだといえる。パサートは以前から、ハイブランドに匹敵するクオリティを持つものの、キャラクターがやや薄味だった。だが、GTEなら魅力が大いに増して食指も動く。

 ドイツ製のPHVはちょっと高めの車両価格に見合うべく、快適性とスポーティさを高次元でバランスさせているのが特徴で、上級グレードにふさわしい魅力を持っているのだ。

文●石井昌道 写真●内藤敬仁、澤田和久、北川 泉

エコ性能だけの観点からは語れない欧州PHVの実力
VOLKSWAGEN PASSAT GTE Advance

フォルクスワーゲン パサート GTE アドバンス
フォルクスワーゲン パサート GTE アドバンス

フォルクスワーゲン パサート GTE アドバンス

エンジンで走行中にアクセルペダルを強く踏み込むと、瞬時にモーターが作動し、プラスαの駆動力が得られる。

フォルクスワーゲン パサート GTE アドバンス

先進の技術とハイクオリティを包み込む優雅なシルエット。日本市場での存在感はさほどでもない。しかし、ヨーロッパでの評価は高く、2015年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーに輝いている。

Check
スポーティさを新たに生み出す
フォルクスワーゲン パサート GTE アドバンス

 フォルクスワーゲンのスポーツモデルには「GTI」というネーミングが付けられているのはご存知のこと。そして、プラグインハイブリッドモデルには、独自に「GTE」という名を与えている。これは、「あくまでエコでありながら、同時にダイレクトでスポーティな走りも可能にする」という、ブランドが掲げる高い目標意識が反映されたものといえるだろう。

フォルクスワーゲン パサート GTE アドバンス(6速AT)

全長×全幅×全高 4785×1830×1460mm
ホイールベース 2790mm
トレッド前/後 1585/1560mm
車両重量 1720kg
エンジン 直4DOHCターボ+モーター
総排気量 1394cc
エンジン最高出力 156ps/5000-6000rpm
エンジン最大トルク 25.5kg m/1500-3500rpm
モーター最高出力 116ps
モーター最大トルク 33.6kg m
サスペンション前 ストラット
サスペンション後 4リンク
ブレーキ前/後 Vディスク/ディスク
タイヤサイズ前後 235/45R18
新車価格 519万9000円〜579万9000円(セダンGTEのみ)

Column 「電動化」への自動車メーカーの課題

 クルマの電動化によって、自動車を開発、生産することのハードルは下がり、既存の家電メーカーやさまざまな業種がクルマ作りに参入する可能性がささやかれる。今後、自動車メーカーとしては、走行中の快適性やフィーリングなどにおいて、一日の長を生かし、人間が感じられるクオリティのレベルアップに取り組むことが期待される。

「電動化」への自動車メーカーの課題

電動化で、ますます家電化、デジタル化が進む自動車。フォルクスワーゲンもデジタルメーターを初採用した。

※ナンバープレートは、はめ込み合成です。

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