第1回目 ジャガーか?ランドローバーか? 1 / 2ページ

GooWORLD特集記事 [2016.10.20 UP]
ジャガーか?ランドローバーか?
写真●GooWORLD

伝統的にクルマ好きが多いと言われる国、イギリス。いち早く工業国家となったイギリスでは、数多くの自動車メーカーが誕生し、今日でも数え切れないほどのビルダーやキットカーメーカーが存在する。そして、この地においてひときわ大きな存在感を放つのがジャガーとランドローバー。クルマをよく知る眼識ある人々に育てられた英国の2大ブランドは、長きにわたりこだわりのクルマづくりを続けている。今月は大いなる飛躍を遂げて、さらに輝きを増すジャガーとランドローバーの核心に迫ります!

JAGUAR
躍動感を増す英国流スポーツ

こんな日が来るとだれが予測できただろう。こだわりのスポーツブランドが送り出したSUVモデルは、大きなインパクトをもって世界中に伝えられた。そして、ついに登場したプロダクトモデルは、我々を再び驚かせてくれそうだ。

文●九島辰也 写真●GooWORLD

驚きのSUVモデルだが唐突感のない出来栄え

 ジャガーのSUVというと違和感があるかもしれない。同じ会社にレンジローバーファミリーがあるし、そもそもスポーツカーメーカーとしてのイメージが強いからだ。とはいえ、ポルシェだってSUVをヒットさせている時代。カイエン、マカンとラインアップされていることを鑑みれば、理にかなった動きと言える。

 その「Fペース」は、XFやXEと同じプラットフォームで形成され、ボディ全体でアルミニウムを80%使うという贅沢なシロモノである。ボディ剛性と軽量化を図ってつくられたが、それだけでなく前後重量比を均等にするなどのこだわりも見える。要するに、かなりスポーティに仕上げられたということだ。

 デザインはオーソドックスなジャガーネスに包まれる。フロントの意匠はXE、リヤはFタイプといった印象で、あえてSUVらしくないのがいい。もともと完成度の高いジャガーデザインなのだから、それをそのまま背を高くすれば出来上がりだ。

 エンジンは180馬力を発揮する2L直4ディーゼルターボと、3LV6スーパーチャージャーが用意される。後者はグレードによって、340馬力と380馬力に使い分ける。Fタイプをはじめほかのモデルにも搭載されることから、馴染みのあるエンジンと言えるだろう。そしてこれらをZF社製8速ATと組み合わせる。この辺はジャガーの黄金カップリング。信頼性は高い。

 では、実際に走らせるとどうか。結論から言うと、背が高くなってもジャガーらしさは失っていない。エンジン面では、低回転から力感あふれるディーゼルは、静粛性も高く低燃費という優れもの。そして、ガソリンエンジンはワインディングのハンドリングから高速走行までスポーティさを発揮する性格だ。コーナリング性能も高く、ジャガー秘伝の「ネコ足」とまではいかないものの、リヤの粘りはさすがだ。

 乗り心地も悪くなく、乗る前は硬めと予想されたサスペンションのセッティングも、段差での突き上げはなく、ダンパーがしっかり役目を果たしている。この乗り味は高級車のジャンルにしっかり収まっている。同時に19インチも試乗したが、当然そちらはよりソフトに感じられた。

 特筆したいのはエクゾーストサウンドで、ガソリンエンジンのモデルをダイナミックモードで走ると、エクゾーストのフラップが開放され、レーシーな音が響き渡る。走行中3速まで落とし4000回転あたりまで上げると、それを体感できるだろう。トンネルの中で試したが、もはやそれはFタイプに近い迫力であった。一見大人に見せてのこのヤンチャ加減もまた、英国流なのだろう。

Profile
自動車ジャーナリスト 九島辰也
●男性ファッション誌副編集長を経験するなど、ファッションにも造詣が深い自動車ジャーナリスト。プライベートでも、世界各国のクルマを乗り継ぐ。

Selected model
F-PACE

歴史を変える優雅なるSUV

ジャガー Fスペース
ジャガー Fスペース

 2013年のフランクフルトモーターショーでお披露目されたコンセプトカーC-X17がFペースの原型。そして昨年の同モーターショーでジャガー初のSUVとして正式に発表された。日本では6月から本格的に発売を開始し、デリバリーは7月から始まっている。カタログ上のデフォルトとなるグレードは4つで、ピュア、プレステージ、Rスポーツ、Sとなり、ファーストエディションとして限定50台が別途用意される。

ジャガー Fスペース

ドライバーズカーとしてデザインされたコクピット。太いセンターコンソールがそれを主張する。とはいえ、大人5名乗れるスペースはしっかり確保。カーゴもリヤシートまで倒せば広大である。

ジャガー Fスペース

ロングノーズでスポーティなシルエットを持つFペース。FRスポーツっぽいパッケージングを形成する。またボディの上下幅を持たせ、ガラス面を少なく見せるのもひとつのワザ。スポーティに感じさせる黄金比だ。

ジャガー Fペース S(8速AT)

全長×全幅×全高 4740×1935×1665mm
ホイールベース 2875mm
エンジン V6DOHC+スーパーチャージャー
総排気量 2994cc
最高出力 380ps/6500rpm
最大トルク 45.9kg m/3500rpm
サスペンション前 ダブルウィッシュボーン
サスペンション後 マルチリンク
ブレーキ前/後 Vディスク/ディスク
タイヤサイズ前後 255/50R20
新車価格 639万円〜1108万9000円(全グレード)

※ナンバープレートは、はめ込み合成です。

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