第1回目 アウディ人気の秘密に迫る

GooWORLD特集記事 [2016.12.15 UP]
アウディ人気の秘密に迫る
文●九島辰也 写真●GooWORLD

速度無制限区間を持つ世界屈指の高速道路アウトバーンを有するドイツ。この国で育ったクルマは、欧州車のなかでもとくに優れた走りを備えることで知られている。そんなドイツ・ブランドのなかで、近年もっとも大きな成長を遂げたのが、「フォーリングス」を掲げるアウディ。知的で美しいデザイン、理知的で環境との共存に配慮された高度なメカニズムは、いま多くの羨望の眼差しを集める。

アウディの中核モデルが8年ぶりのフルモデルチェンジ
独自の先進装備がドライバーを未来にいざなう
ALL NEW A4

待望となる主役の登場がアウディの逆襲を告げる

 今年の春、およそ8年ぶりとなるアウディA4セダンのフルモデルチェンジが行われた。そして2カ月後アバントを追加し、10月にその派生となるオールロードクワトロをラインアップに加えた。限定車ではなく、カタログモデルとしてだ。

 さて、そのベースとなるA4セダンの特徴は、新世代となるアーキテクチャーだろう。ほかのモデルとも共有できるそれは、アウディらしくマジメにつくられた。その名は「MLB Evo」。A4のほかA5はもちろん、Q7やQ5にも採用される。

 長所は、アウディウルトラというワードで知られる軽量化。業界トップクラスのアルミ加工技術を持つ彼ららしく、アルミ素材をふんだんに取り入れている。先代と基本コンセプトは変わらずに、120kg程度のダイエットに成功した。これは大人2名分に相当。軽量化はそのまま走りに直結するから侮れない。ハンドリング、加速を向上させるのに必須となる。当然燃費の向上にも、だ。

 出来上がったA4は見るからに堂々としている。シングルフレームグリルは新しい造形となり、新鮮さをアピールする。サイズもそうだ。ライバルとなるメルセデス・ベンツCクラスやBMW3シリーズよりも長くワイドになっている。先代もそうであったが、そこでもライバルとの差別化を図っているようだ。「もう少し室内が広い方がいいなぁ」というユーザーの声に対応する。

 結果、セダンとアバントが同じサイズというのもおもしろい。ほかのクルマがリヤのオーバーハングを延ばして荷室スペースを確保しているのに対して、A4はそれを必要としない。はじめからセグメント目一杯のユーティリティを確保しているからだ。つまり、“走り”は当然のこと、使い勝手においてもこのクルマは戦略的に作られているのだ。

 見た目のインパクトという面では新デザインのヘッドライトユニットだ。オプションだが、マトリクスヘッドライトが用意され、イマドキ感を醸し出す。これはご存知のように内蔵されたカメラが対向車や先行車を検知し、自動的に光の範囲を調整するもの。一度慣れるとクセになる。夜の山道でハイビームとロービームを切り替えるわずらわしさからの解放だ。しかも、見た目もかっこいい。未来的なメカメカしさが、昨今のアウディのイメージにも結びつく。

 というように、見た目の新しさと最先端のテクノロジーを一杯に搭載しているのがアウディ。そのポジションは揺るがない。

PROFILE
自動車ジャーナリスト 九島辰也
●男性ファッション誌副編集長を経験するなど、ファッションにも造詣が深い自動車ジャーナリスト。プライベートでは、アメリカ、ドイツ、イギリスと、各国のクルマを乗り継ぐ。

シリーズ累計1200万台のベストセラー
新型は新世代エンジンと先進技術を搭載

アウディ A4アバント 2.0 TFSIクワトロ
VISUAL MODEL:アウディ A4アバント 2.0 TFSIクワトロ

 アウディA4の心臓には2つのユニットが用意される。150馬力の1.4L直4ターボと190馬力の2L直4ターボだ。後者は252馬力バージョンもあるのが特徴で、FWDとクワトロで出力を分けている。

 アウディがTFSIと名付けたこの直噴式ターボユニットは、低回転から最大トルクを発揮する。しかもどれも1500回転前後でピークトルクを迎えるのだから恐れ入る。と同時に、ユニークなのは最高出力を意外にも高回転で発揮する点。つまり、ドライバーは街中で運転しやすく、ワインディングで上までまわして楽しめるのだ。これはきっとクルマ好きが設計したエンジンに違いない。

 ちなみに、このエンジンラインアップはセダンもアバントも変わらない。が、オールロードクワトロはひとつのエンジン。いうまでもなく、252馬力のバージョンだ。クワトロとのマッチングを考えれば当然。

 このほかにはS4に積まれる新エンジンがある。こちらは354馬力の3L V6。従来はスーパーチャージャーだったが今度はターボで過給する。開発者にインタビューしたところ、スーパーチャージャーのときとはまったく違うらしい。

 そんなパワートレーンを持った新型A4はインテリアも進化している。写真をご覧いただければわかるように、これまで以上に高級感が漂う。とはいえ、華美なところはなく、センスよくシンプルにまとまっている。スイッチ類が少ないのはデザインのトレンド。モニターの階層内やステアリング上に操作スイッチを移した。

 メーターにはアウディTTから話題となったバーチャルコックピットもある。12.3インチの横長画面にナビゲーションが表示されるものだ。視線を大きく動かさずに進路が見えるのがいい。これもまた一度使うとクセになる装備のひとつだろう。

 話題のオートパイロット、いわゆる運転支援技術に関しては、法整備が不十分なことから現時点で使えるものが搭載される。「トラフィックジャムアシスト」や「アウディ プレセンスシティ」などがそれだ。前者は時速65kmまでの車速であれば、前走車に合わせた加速や減速、ステアリング操作までアシストする。速度域からして、渋滞時のドライバーの疲労軽減に大きく役に立つであろう。この辺まではもはや各車のデフォルトになる勢いを感じる。アウディはやはり進んでいる・・・。

A4
アウディ A4アバント 2.0 TFSIクワトロ

キープコンセプトながら進化したインテリア。とくにインパネまわりはこれまで以上にセンスアップされた。本文にもあるようにスイッチ類が少ないのが特徴。室内空間は十分なので居住性はいい。カーゴを含め利便性も高そうだ。

アウディ A4アバント 2.0 TFSIクワトロ

1.4Lターボと2Lターボが用意される。出力違いで考えれば3種類。どれもすでに高い信頼性を得ている。

アウディ A4アバント 2.0 TFSIクワトロ(7速AT・Sトロニック)

全長×全幅×全高 4735×1840×1455mm
ホイールベース 1984mm
トレッド前/後 1565/1550mm
車両重量 1630kg
エンジン 直4DOHCターボ
総排気量 1984cc
最高出力 252ps/5000-6000rpm
最大トルク 37.7kg m/1600-4500rpm
ブレーキ前/後 Vディスク/ディスク
タイヤサイズ前後 225/50R17
新車価格 447万円〜658万円(Sモデル、RSモデルを除くA4シリーズ)

Check it out!
ALL NEW allroad quattro

Ultra-Technology
知性を備えたクワトロシステム

A4 allroad quattro
贅沢さと共存する道を選ばぬ逞しさ

 ご存知オールロードクワトロはアバントの車高を少し上げ、フェンダーにウレタン素材を使いワイルドに仕上げたモデルだ。A6アバントベースからはじまり、A4に波及した。日本では一時期限定車として人気を集めていたが、今回はカタログモデルとして登場。ご覧のようにシングルフレームグリルのデザインに個性を持たせている。駆動方式はクワトロのみ。エンジンもハイパワーの2Lを搭載する。

A4 allroad quattro

A4 allroad quattro

A4 allroad quattro

インテリアにアバントとの大きな違いはない。シートはクロス、レザーの他にアルカンターラがオプションで用意される。安全系の最新装備も抜かりはない。

A4 allroad quattro

オールロードクワトロの最低地上高はアバントよりも170mm高くなるのが特徴。ダートなどは難なくクリアする。

A4 allroad quattro

4輪への駆動力が必要ない場合は、リヤディファレンシャルギヤを切り離してFWDとして走るのが今どきのクワトロ。高効率を突き詰める上で、この方が省燃費の意味でも効率的と判断された。

A4 allroad quattro

一輪でも路面上で滑っていることを感知すればすぐにトラクションはリヤタイヤにも伝達される。

A4 allroad quattro

車高を上げているオールロードクワトロはSUVとステーションワゴンの中間に位置し、マーケットニーズは強い。

Higher Performance
V6ターボ+クワトロのハイパワーバージョンが登場

S4 & S4 Avant
「S」が見せる磨かれた走りの境地
S4 & S4 Avant

 スタンダードモデルのA4がすべて4気筒エンジンなのに対し、6発を積んでいるのがS4シリーズとなる。新設計の3L V6ターボは速さの面でもかなり魅力的だ。エンジンの出力がアップされているのはもちろんのこと、足まわりが強化され、ホイールも専用デザインがあてがわれる。まさに「S」の称号ここにあり!といったところ。ボディタイプはセダンとアバントが用意される。

S4 & S4 Avant

最高出力は354馬力。パワーだけでなくエンジンサウンドにも手が入り、ワイルドな音を響かせてくれる。

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