新車試乗レポート
更新日:2018.11.02 / 掲載日:2015.09.17
MINI ジョン・クーパー・ワークス 試乗レポート(2015.09.17)
小さいボディに詰め込まれた走りの真髄
BMWにとっての“M”に当たるのがこのJCW、ジョン・クーパー・ワークスとなる。すでに過去2世代でそのパフォーマンスは折り紙付きだが、新型はさらに磨きがかかった。2L直4直噴式ターボが繰り出すパワーはなんと231馬力。最大トルクは32.6kg mで、0-100km/h加速は6.1秒となる。
これを1.6Lユニットを積んだ先代と比べると、すべてにおいて進化しているのがわかる。最高出力211馬力、最大トルク26.5kg m、0-100km/h加速6.4秒というのがこれまでのスペックだ。
そんなパワートレーンを積むのだから、こいつはとにかく速い。とくにドライブモードを“SPORTMode”に切り替えると、アクセルレスポンスはクイックになり、太いトルクを発生させたままエンジンの回転を上まで回す。このとき目の前の景色は尋常じゃないほど早く流れるのだ。
でもって、ハンドリングがじつに軽快で楽しい。MINIならではのゴーカートフィールはここでも健在で、ボディと足まわりが一体となって向きを変える様は脱帽するほかない。ステアリングを操作する楽しみをあらためて実感させてくれるほどだ。
さらに言うと、乗り心地がまたいい。試乗車はオプションの18インチを履いていたが、それでもフラットライドを体感させてくれる。段差も一発でこなす様はさすがだ。レーシーでありながらしなやかさを共存させている。これなら街中でも十二分に許容できる。ただし、ドライブモードは“MID Mode”か“GREENMode”をオススメする。“SPORT Mode”ではどうしてもせわしない運転になってしまう・・・。
といったのがJCWを走らせた印象。このサイズでこれだけのスピード感を味合わせてくれるクルマは数少ない。JCWならではのエクステリアとエンジンパワー、それと専用のサスペンションやブレンボ製ブレーキなどスペシャル度は相当高いといえる。
文●九島辰也 写真●GooWORLD
問い合わせ MINIカスタマー・インタラクション・センター TEL:0120-3298-14
Detail Check
コックピット
コックピット
ピアノブラックとチリレッドのボディカラーに合わせた配色のインテリア。スポーツステアリングとクロームを配したシフトノブ、ステンレススチール製アクセルペダルなど、見るべきポイントは多い。
インテリア
インテリア
ジョン・クーパー・ワークス専用のスポーツシートが装備される。サイドサポートがひと際目立つのが特徴だろう。ボディカラーと同じ黒と赤を基調とするセンスはさすが。
エンジン
エンジン
クーパーSと同じ2L直4ツインカムターボユニットをベースとする。最高出力は231馬力。クーパーS+39馬力増という数値だ。
タイヤホイール
タイヤホイール
JCW専用のデザインとなるアルミホイール。標準が17インチでオプション18インチという設定。クーパーSは16インチ。
主要諸元:MINI ジョン・クーパー・ワークス(6速AT)
全長×全幅×全高 | 3874×1727×1414mm |
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ホイールベース | 2495mm |
車両重量 | 1295kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1998cc |
最高出力 | 231ps/5200rpm |
最大トルク | 32.6kg m/1250-4800rpm |
サスペンション前/後 | ストラット/マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤサイズ前後 | 205/45R17 |
全国メーカー希望小売価格(発売 2015年3月)
MINI ジョン・クーパー・ワークス(6速MT) | 398万円 |
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MINI ジョン・クーパー・ワークス(6速AT) | 415万円 |
Body Color
■レベル・グリーン・ソリッド ■チリ・レッド・ソリッド ■ミッドナイト・ブラック・メタリック ■ムーンウォーク・グレー・メタリック ■エレクトリック・ブルー・メタリック □ペッパー・ホワイト・ソリッド ※ほか4色。 |