新車試乗レポート
更新日:2018.11.03 / 掲載日:2016.09.15
BMW 118d 試乗レポート
ひとつクラス上の走りを生み出す新型ディーゼル
マイナーチェンジによって完成度を高め、プレミアムコンパクト随一とも言える走りに磨きをかけた1シリーズに、さらなる注目株が加わった。それが、ディーゼルエンジンを搭載する118dだ。環境性能と経済性に優れるクリーンディーゼルは輸入車でも人気だが、1シリーズにディーゼル仕様が追加されるのはこれが初めてのこと。
先般実施されたマイナーチェンジで、ガソリン仕様の118iは1.5L 3気筒ターボとなったが、同じ118でも118dは2L 4気筒ターボ。搭載されるのは、2シリーズや3シリーズに採用されたのと同じB47型で、コモンレール式ダイレクトインジェクションシステムや可変ジオメトリータービンを備える最新スペック。従来のN47型に比べて、環境性能や静粛性、そしてパワーの面でもうわまわっている。 ガソリンエンジンの118iが最高出力136馬力、最大トルク22.4kgmであるのに対して、118dはそれぞれ150馬力、32.6kgmという数値。
ガソリン仕様の118iも、ダウンサイジングを意識させることなく1シリーズを走らせてくれたが、ディーゼル仕様ではあらゆるシーンでひとまわり以上の余裕を実感。とくに巡行中に少し速度を上げたい、前のクルマをかわしたいというシチュエーションでは、アクセルを深く踏み込まずとも意のままにクルマが加速してくれるので非常に気持ちがいい。感覚としては120iよりもパワフルだ。騒音に関しても「ディーゼルにしては」の言い訳なしの静かさで、よくできたアイドリングストップと相まって、ネガティブな印象は感じられなかった。
118dと118iとの価格差は21万円。しかし、118dは減税の幅がより大きく、さらに年間の燃料コストも安くなることも考えれば、その差は想像以上に小さくなる。価格的なポジショニングは118iと120iの間だが、そのバリューフォーマネーは非常に高い。
文と写真●GooWORLD
問い合わせ BMWカスタマー・インタラクション・センター TEL:0120-269-437
Detail Check
コックピット
コックピット
BMWコネクテッド・スタンダードを搭載。エアバッグが展開するような事故が起きた際には、緊急機関が必要とするデータを位置情報とともに自動的に通報する「BMW SOSコール」も搭載する。
インテリア
インテリア
写真の前後シートはスタイル仕様で、レザーとファブリックのコンビシートとなる。足元やルーフライナー、Bピラーにも照明が組み込まれ、室内をラグジュアリーに演出。
エンジン
エンジン
3シリーズに搭載される同型エンジンに比べ最高出力は抑えられたものの、32.6kgmもの最大トルクがゆとりある走りを実現。
ラゲッジスペース
ラゲッジスペース
第2世代である現行型1シリーズは、後輪駆動を維持しながら十分な後席居住性と標準時で360Lの荷室空間を確保する。
主要諸元:BMW 118d スタイル(8速AT)
全長×全幅×全高 | 4340×1765×1440mm |
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ホイールベース | 2690mm |
車両重量 | 1480kg |
エンジン | 直4DOHCディーゼルターボ |
総排気量 | 1995cc |
最高出力 | 150ps/4000rpm |
最大トルク | 32.6kg m/1500-3000rpm | サスペンション前/後 | ストラット/5リンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤサイズ前・後 | 205/55R16 |
全国メーカー希望小売価格(発売 2016年5月)
118d スポーツ(8速AT) | 365万円 |
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118d スタイル(8速AT) | 365万円 |
118d Mスポーツ(8速AT) | 385万円 |
Body Color
□アルピン・ホワイトIII ■クリムゾン・レッド ■メディテラニアン・ブルー ■スパークリング・ブラウン ■グレイシャー・シルバー ■ミネラル・グレー ■ブラック・サファイア ■ヴァレンシア・オレンジ ■プラチナ・シルバー |